ChatGPTを使うと、アンケートの質問案や選択肢を短時間で作れます。ただし、テーマだけを渡して一括生成すると、回答を集めても判断に使えない質問や、答えを誘導する質問が混ざりやすくなります。
先に決めるのは「何を聞くか」ではなく、回答を使って何を判断するかです。この記事では、初心者でも回答しやすく集計しやすいアンケートを作る5ステップと、そのまま使えるプロンプトを紹介します。
ChatGPTでできること・人が決めること
ChatGPTは、質問文の言い換え、選択肢の整理、重複質問の発見に向いています。一方で、調査目的、対象者、個人情報を集める必要性、結果を使った最終判断は人が決めます。
| ChatGPTに任せやすい作業 | 人が確認する作業 |
|---|---|
| 質問案と選択肢のたたき台 | 調査目的と対象者 |
| 難しい表現の言い換え | 誘導・偏り・不快な表現 |
| 重複や二重質問の指摘 | 個人情報を聞く必要性 |
| 回答順序の整理 | 回答をどう使うか |
文章や条件をうまく伝えられない場合は、先にChatGPTのプロンプトテンプレートも確認してください。
作成前に決める4項目
質問を作る前に、次の4項目を一文ずつ書きます。
- 目的:何を改善・判断したいか
- 対象:誰に答えてもらうか
- 利用方法:結果を何に使うか
- 回答時間:何分以内に収めるか
たとえば「オンライン講座の満足度を調べる」だけでは広すぎます。「初心者向け講座の次回内容を決めるため、受講者に3分以内で回答してもらう」とすれば、必要な質問を絞れます。
ChatGPTでアンケートを作る5ステップ

1. 目的と対象者を伝える
ChatGPTへ、目的、対象者、利用方法、回答時間をまとめて渡します。氏名、メールアドレス、社内情報などは入力せず、一般化した条件だけを使います。
2. 質問形式を指定する
単一選択、複数選択、5段階評価、自由記述を使い分けます。集計したい項目は選択式、理由や予想外の意見を集めたい項目だけ自由記述にすると、回答者の負担を抑えられます。
3. 誘導質問と二重質問を点検する
「便利で分かりやすい新機能をどう思いますか」は、肯定的な答えへ誘導しています。「料金とサポートに満足していますか」は、一度に二つを聞いています。ChatGPTへ、誘導、決めつけ、二重質問、選択肢の不足を指摘させてください。
4. 回答者の負担を減らす
似た質問をまとめ、必須項目を減らし、専門用語を言い換えます。冒頭に所要時間、利用目的、匿名か記名かを示すと、回答者が参加を判断しやすくなります。
5. 小さくテストしてフォームへ移す
最初から全員へ送らず、2〜3人に試してもらいます。「意味が迷う質問」「選べる答えがない質問」「長く感じる箇所」を聞き、修正してからGoogleフォームなどへ転記します。
集計を始めるときは、ChatGPTでデータ分析をする方法も役立ちます。ただし、生の個人情報をそのままChatGPTへ貼り付けず、不要な識別情報を削除してください。
コピペで使えるアンケート作成プロンプト
あなたはアンケート設計の補助者です。次の条件から、回答しやすく集計しやすい質問案を作ってください。
目的:(ここに、回答を使って判断・改善したいことを書く)
対象者:(ここに回答者を書く)
利用方法:(ここに結果の使い道を書く)
回答時間:(ここに目安を書く。例:3分以内)
要件:
- 質問は最大8問
- 冒頭に調査目的と所要時間を書く
- 選択式を中心にし、自由記述は最後の1問だけ
- 誘導質問、決めつけ、二重質問を避ける
- 各質問について「形式」「質問文」「選択肢」「質問する理由」を表で示す
- 回答に不要な個人情報は聞かない
最後に、誘導・重複・回答負担・選択肢不足の自己点検結果も示してください。
1回目の出力をそのまま採用せず、目的に不要な質問を削ることが重要です。

よくある失敗と直し方
| 失敗 | 問題 | 直し方 |
|---|---|---|
| 質問数を増やしすぎる | 途中離脱が増える | 判断に使わない質問を削る |
| すべて自由記述にする | 回答も集計も重い | 比較項目は選択式にする |
| 「その他」がない | 想定外の回答を拾えない | 必要な設問だけ「その他」を付ける |
| 満足度だけ聞く | 改善点が分からない | 理由または改善希望を1問加える |
| 個人情報を念のため集める | 管理リスクが増える | 利用目的に必須かを確認する |
顧客像そのものを整理したい場合は、ChatGPTでペルソナを作る方法も参考になります。想像で作ったペルソナを事実扱いせず、実際の回答で更新してください。
フォームへ移す前の確認リスト
- 調査目的と所要時間が冒頭にある
- 1問で一つのことだけを聞いている
- 肯定・否定のどちらにも答えやすい
- 選択肢が重ならず、必要なら「該当なし」がある
- 必須回答は必要最小限になっている
- 個人情報の利用目的と管理方法を説明できる
- スマートフォンで最後まで試した
- テスト回答を集計し、判断に使えることを確認した
カスタマージャーニーと組み合わせる場合は、ChatGPTでカスタマージャーニーを作る方法へ進むと、どの段階の体験を聞くべきか整理できます。
まとめ
ChatGPTでアンケートを作るときは、質問の数より、回答を何に使うかを先に決めます。目的と対象者を伝え、質問形式を分け、誘導や二重質問を点検し、小さく試してから配布してください。
最初の一歩は、目的・対象・利用方法・回答時間を一文ずつ書くことです。その4行をプロンプトへ入れ、8問以内のたたき台から始めましょう。


コメント